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2020.10.31
【カウンセリング】不倫関係に悩む女性の潜在意識に存在していた“父親”
一人ひとりのココロや意識にインプットされた「インナーチャイルド」は、いま現在抱えている不安や悩みの奥底ではたらき続けています。
幼い頃に近くで目にしたもの、聞いたこと、体験したことは、「今のわたし」とゆう人格をつくる大きな要因となっています。
ウラライズのインナーチャイルドカウンセリングは、そんな過去の自分と真正面から向き合い、これからの未来を前向きに歩んでいけるためのオリジナルメソッドです。
今回は、ある男性との不倫関係から抜け出せない悩みを抱えていた、一人の相談者(30代女性)のケースをご紹介します。
彼と別れたくても別れられない…
不倫関係と分かっていながら
彼女が恋に落ちた男性は、妻のいる男性。世間でゆう「不倫関係」の恋でした。
「妻とは別れるから」と話す彼の言葉を信じ、この人と一緒に過ごせる未来を夢見ていた彼女ですが、彼が妻と別れてくれることはありませんでした…。
それでも、仕事ができて、しっかり稼ぐことができて、いつでもそばにいてくれる彼に惹かれる気持ちは変わることなく、不倫関係と分かっていながら、関係を断ち切ることができなかったのです。
何度も別れを心に決めたけれど…
不倫関係が長く続く付き合いのなかで、彼の態度も変わり始めたと言います。
彼女はその度に、「やっぱりいけないこと」と、別れを心に決めたそうです。
少し距離を置こうとすれば、「どうせ、いい人ができたんだろ?」と突き放すような言葉をかけてきたり、わざと冷たい態度をとってきたり…。
しかし、結局は、彼からの「会いたい」とゆう呼び出しに応じてしまう“都合のいい女”のままでいたのです。
彼とのステキすぎる始まりと思い出
葛藤の毎日を過ごすストレスに…
彼女が彼からすぐに離れられなかった理由は、「彼との始まりが良すぎたこと」でした。
そのステキすぎる思い出を忘れることができず、不倫関係と知りながらも、彼と別れることができない日々が続いていました。
「本当はダメなこと」「別れなくちゃいけない」
そんな思いを抱えていた彼女にとって、彼との関係を続けることはストレスでもありました。葛藤する毎日を過ごす中で、次第に身体が痩せきってしまうほど、悩みは大きく、深くなっていました。
インナーチャイルドカウンセリングで浮かび上がったのは?
父親と同じ愛情表現を求めていた彼女
カラダもココロも満身創痍の彼女からの相談を受け、真っ先に「インナーチャイルドカウンセリング」を始めました。
彼女の潜在意識をのぞくことで浮かび上がってきたこと。それは、彼女が幼い頃から「父親を愛してやまなかったこと」でした。
いつも仕事に一生懸命で、お金をしっかり稼ぎ、欲しいモノを買ってきてくれる父親の存在…。でも、実は彼女の父親は、浮気を繰り返し、母親を悲しませるところもあったのです。
彼女は大人になっても、潜在意識に存在する父親とまったく同じ愛情表現をしてくれる人を、自然に求めてしまっていたんです。
もちろん、浮気をするような父親のような男性は絶対に嫌!と彼女は強く思っていました。でも、これは、表層意識でしかなかったのです。
インナーチャイルドの傷は、このように自分のわからないところで大きく人生に影響を及ぼしてしまうものなのです。
そんなことは、彼女は知るよしもありませんでしたから、このような関係を引き寄せてしまっていたのです。
父親を「男性」の基準としてダウンロード
父親や母親の存在は、人間だけでなく、すべての動物にとって特別です。女性であれば、良い悪いに関係なく、幼い頃から近くにいた父親を「男」の基準としてダウンロードしています。
彼との不倫関係を断ち切れずにいた彼女が、男性に求め続けていたのは、なぜかいつも、自分の父親と同じようなタイプの男性でした。
それは、いつも仕事に一生懸命で、お金をしっかり稼ぎ、欲しいモノを買ってきてくれる父親のような存在…。でも、父親は、浮気を繰り返すこともありました。そして、彼もまた、同じだったんです。
また、彼女は父親にたくさん甘えるということが少なかったようです。彼女は末っ子で、怒られることがほとんどなかったため、父親に怒られている姉たちをみて、『愛されていていいな』と思っていたこともあったそうです。
だから、キチンと自分の悪いところを注意してくれて、怒ってくれて、お金を稼ぐことができる彼。それこそが「愛されているんだ!」と感じることができて、幸せだったと言います。
悲しい時にいつでもそばにいてくれる存在の彼が、理想に見えてしまった要因もうなずけます。
本当は「寂しい」と感じていた父親との関係
ココロの奥底にある願望を知るためのカウンセリング
インナーチャイルドカードを使ったカウンセリングを続けるなかで、彼女の本質的な部分が分かってきました。
それは、父親のような男性を理想とばかり思っていた彼女のココロの奥底に、「そんな父親との関係を寂しいと感じていた」という事実でした。
大好きな存在だった父親との関係性は、思っているほど濃いものではなかったという実態でした。
幼い頃の彼女の父親に対する願望は、仕事ばかりに追われたり、欲しいモノを与えてくれるだけではなく、「もっと側にいてほしかった」「なんでも話せる存在でいてほしかった」「姉たちのように怒って欲しかった」ということでした。
見えてきた「断ち切るべき過去」と「進むべき未来」
父親に対して抱いていた「寂しさ」に気づいた時、彼女が断ち切るべき過去、進むべき未来が見えてきました。
彼女自身もまた、父親と似ているタイプの彼への依存を断ち切らなければ、「本当に理想とする人と出会うことはできない」と気づいたんです。
このような、子ども時代の親との愛着形成は、大人になってもなかなか断ち切ることはできません。幼い頃の記憶は、潜在意識の中に住み続けています。
新しい一歩を踏み出したり、前を向くきっかけを得るためには、人それぞれのインナーチャイルドを癒やしてあげることが大切です。
彼女は今、立ち直り始め、前向きになり始めました
本当の自分の価値観や願いに気づくための選択肢
相談者の彼女は今、不倫関係を続けていた彼との連絡を断ち切ることができました。
ほとんど食べれなくなっていた食事も口にするようになり、徐々に立ち直り始めています。そして、本来の元気で笑顔の素敵な彼女に戻りつつあります。次の出会いを求めて前向きに人生を歩めるようになってきています。
インナーチャイルドカウンセリングは、幼い頃、自分自身に記憶されたメモリーを癒やし、本当の自分の価値観や願いに気づくための選択肢です。